フィリピンの国家500年祭委員会
4月27日は、フィリピンのセブ島の隣にあって、現在は国際空港もあるマクタン島のラプラプ王が、1521年に世界一周をしていたスペインのマゼランと戦って勝利をおさめた日です。
ラプラプはこの勝利で英雄となり、名前は都市や魚などにつけられています。
また、戦いのあった場所は、定番の観光地として有名で、ラプラプの銅像やマゼランの記念碑などが建てられ、マクタンシュラインという公園として整備されています
毎年4月には、マクタンシュラインを中心にマクタン島で「Kadaugan sa Mactan(カダウガン サ マクタン)」という祭りが開催され、戦いのあった4月27日には戦闘を再現した野外劇が行われていましたが、今年はコロナで中止でした。
来年はちょうど500年の節目の年となっており、フィリピンでは、国家500年祭委員会(National Historical Commission of the Philippines (NHCP))を組織して、この記念の年に様々なプロジェクトを企画しているところのようです。
Lapulapu Memorial Shrine and Museum
プロジェクトの1つには、マクタンシュラインの敷地内に、ラプラプメモリアルシュラインと博物館(Lapulapu Memorial Shrine and Museum)の建設というのが提案されています。

ラプラプメモリアルシュラインと博物館はひとつの建物で、屋根はボートをイメージしているそうです。
建物内は左側は常設展が、右側は季節の展示や会議などのイベントスペースとして利用できるようし、吹き抜けの中央部分には新たな記念碑が設置されます。
なお、記念碑のデザインは500周年記念イベントの一環として、コンクールを開催して決定することになっています。
現在はデザインを募集しており、期限は10月23日(金)。まずは5つのデザインに絞り、模型を作成してから審査をして12月15日に最終決定される予定です。
どのようなデザインになるのか楽しみですが、建物については、土地を使用するための調査中で着工すらされておらず、モニュメントも最終決定が12月中旬で、遅くても来年の4月27日には間に合うのかと個人的には心配しているところです。
あわせて、コロナでイベント自体が縮小や中止などにならないか気がかりです。
せっかくの節目の年なので、海外からの観光客も巻き込んで盛大に開催されることを願っています。
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