フィリピンで初めて1人でファーストフードに行った時の話
フィリピンで英語学校に留学していた時のことです。
フィリピンの英語学校は校舎と寮が同じ敷地内で、週末も含めて3食食事付きのところが多いです。
当時、私のいた学校も同じシステムでしたが、韓国系の学校だったので、寮の食事は韓国料理が多く、すぐに飽きてしまうものです。
平日は終日授業があったので、授業の後に外出するときは、寮で食事をしてから出かけていましたが、週末は寮で食事できるにも関わらずなるべく外で食事をしました。
当時はインターネットで調べても、日本語でフィリピンのレストランの情報を得るのは難しく、どこのレストランがいいのかよくわからなかったので、ファーストフードによく行っていたところです。
初めてフィリピンでハンバーガーのファーストフード店に行った時には、セットメニューの頼み方がわからなかったので、「ハンバーガー、フライドポテト、コーラ」と定員に注文したのを覚えています。
ところが定員はとまどいながら「フライドポテトって何だ?」と聞き返したのです。私は発音が悪かったのかと思い、ゆっくりめに「フゥライド ポォティトォ」と3度くらい繰り返して言いましたがそれでも通じません。
しまいには奥のマネージャーと相談して、写真付きのメニューを持ってきました。私は指をさしてようやく注文ができたのです。
英語の勉強に来ているのにファーストフードで注文もろくにできず、がっかりしました。自分の英語の発音の悪さにあきれてしまったのを覚えています。
英語学校で先生に教わったのは別の表現でした
翌週、授業で英語の先生にそのことを説明しました。
最初は先生も何のことかわからないようでしたが、先生がようやく理解した時に私に言った言葉が衝撃的でした。「ああ、それはね、フレンチフライと言うんだよ」と。
フライドポテトは和製英語だったのです。なお、国によってそれぞれ言い方が違っており、フレンチフライ(French fries)と呼ぶのはアメリカやカナダで、フィリピンもこれに倣っていますが、イギリス英語ではチップス(Chips)、ベルギーではフリッツ(Frietjes)、フランス語ではフリット(Frites)と言うとのことです。
フライドポテトは、いろいろな説があるようですが、もともとはベルギーが発祥で、アメリカ人がそれを食べてフランス風のポテトと表現したことから、アメリカなどではフレンチフライと呼ぶようになったというのが有力のようです。
日本の皆さんは「フライドポテト」は和製英語だということを覚えておきましょう。ちなみに「フライドチキン」は英語でも同じ呼び方です。
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