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フィリピンの国旗の意味とその特徴

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フィリピン国旗のデザインは何度も変わっています

 フィリピン国旗のデザインの原点となった旗は、香港に亡命していた革命家のエミリオ・アギナルド(Emilio Aguinaldo)が、当時一旦休戦していたスペインからの独立戦争を、アメリカ軍の支援で1898年の5月に再開しましたが、その際に軍旗として掲げたのが最初といわれています。

 その後、フィリピン革命軍はスペイン軍を打倒して、1898年6月12日、アギナルドはカビテ州カウィット(Kawit, Cavite)の自宅にて独立宣言をしました。その際に革命軍旗のデザインを元に国旗が採用されました。その後、幾度かのマイナーチェンジを経て1998年から現在のデザインとなっています。(以下はフィリピン革命軍旗と現在のフィリピン国旗)

戦争で2度と反対に掲揚されることがないよう願います

 フィリピン国旗は縦横比1:2の横Y字デザインで4色からなっています。左の三角の部分が白ですが、そこに黄色で太陽と3つの星が描かれ、残りの部分は上半分が青、下半分が赤となっています。白は平等と友愛で、青は平和、真実と正義、赤は勇気と愛国心を象徴していて、黄色い太陽は自由を意味しています。

 太陽から伸びる8本の光の線は、フィリピン独立戦争の際に最初に武器を取ったルソン島の8州(パンパンガ州、ブラカン州、リサール州、カビテ州、バタンガス州、ラグナ州、タルラック州、ケソン州)を表しており、3つの星はフィリピンの主な島であるルソン島・ミンダナオ島・ヴィサヤ諸島を象徴しています。

 1901年からはアメリカがフィリピンを植民地にしますが、1907年から1919年10月30日まではフィリピン国旗の掲揚が禁止され、アメリカ国旗が使用されていたそうです。

 なお、他の国旗にはない変わった特徴として、戦争の時には、旗の上下を逆にして、勇気と愛国心を象徴する赤を上にして国民の勇気を奮い立たせるそうです。第2次世界大戦中は逆さまの国旗が使われていました。

 これに関して、2010年ニューヨークで開催されたアメリカと東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会議(オバマ米大統領とアキノ比大統領が出席)では、フィリピン国旗が逆さになっており、アメリカ政府がフィリピン政府に謝罪しています。

 日本でも、2016年にフィリピンのドゥテルテ大統領の来日を記念して、東京都内で開催されたフォーラムの際に日比関係を紹介するスライドショーで、上下が逆になったフィリピン国旗が映し出される一幕がありました。

 国旗は国のシンボルですので、国旗を逆さまに掲揚するのは相手国への侮辱を意味しますので注意が必要です。

 そして、フィリピンの国旗が戦争で2度と反対に掲揚されることがないように願っています。

 ちなみに、2009年9月27日にフィリピンの議会は、スペイン植民地時代にも屈服しなかったムスリムに敬意を表し、光条を1本増やして9本とする議案を可決していますが、2020年9月現在、デザインはまだ改定されていません。

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